第42話神経質

デイヴィッドが言い終えるやいなや、手術室の扉がようやく開いた。

ティモシーはマスクを外した。顔には疲労の色が濃いが、その奥に安堵が滲んでいる。

集まった面々を見渡し、落ち着いた声で告げた。「チェイスは大丈夫です。想定以上に出血はしましたが、致命的な損傷はありません。休養と輸血が必要ですが、きちんと手当てすれば回復します。ただ……」

彼はリリーに視線を投げ、さらに続けようとした。だがリリーは、人が減ってからにしてほしいと合図で制した。

廊下に張り詰めていた空気が、一瞬でほどけた。ジョシュアは壁にもたれ、ずるずるとベンチへ滑り落ちるように腰を下ろした。両手で顔を覆い、肩がかすかに震える。

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